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二人目の出産 分娩編 [出産・入院]

二人目の出産について、忘れないうちにどうだったか書いておく。一人目と比べてどうだったかといえば、確かに時間的には短かったので多少ラクだった気もするけれど後陣痛はひどかったし、受けた医療処置も一人目と二人目で違っていたので、一言で言えば「一人目とはいろいろ違う」、という印象(違う病院だったせいもある)。

分娩の経過はというと、一人目は入院後自然に陣痛が来たけれど、途中胎児の心拍が低下したので分娩室までは緊急搬送、酸素チューブをつけて経膣分娩、会陰切開もして、最後は吸引してようやく生まれている。二人目は入院後陣痛促進剤で陣痛をつけたけれど、それ以外は普通に経膣分娩。吸引はなし。会陰切開もしなかったら少しだけ裂けてしまった。ただし、胎盤が出た後出血多量で止血の点滴や注射をされた。どちらも医療処置が無ければ無事なお産になっていたかどうかと思うと、二回とも大きな病院で出産してよかったと思う。

今回ふりかえるとまずは一人目と同様に、二人目もまた予定日を1週間以上過ぎてしまった。41週3日で入院することになっていたので、その当日の朝まで陣痛が自然に来るのを願っていたけれど、陣痛どころか前駆陣痛やお腹の張りもほとんど感じなかった。結構上の子の世話とかあって動いていたとは思うのだけれど、運動不足だったのかな。午後1時には入院することになっていたので、午前中は洗濯をしたり上の子と夫の昼食を作ったり忙しかった。

そして午後1時には、上の子と夫と一緒に病院に入院。今回も陣痛はなく、普通の状態で入院。最初は新生児室や産婦さんがいる病棟に行ったら、「妊婦さんはこちらです」と陣痛室や分娩室のある病棟に案内された。陣痛室のある病棟は冷たく静かで味気ない雰囲気で、新生児や産婦さん達の和やかでリラックスした雰囲気がうらやましかった。でも痛いの我慢して産んだら、あちらに移動できるんだから頑張ろう、と思った。

まずは陣痛室(個室)に案内され、早速味気ない薄黄色のパジャマ(というか手術着?)に着替えるように言われた。そして、すぐにモニタをつけて、お腹の張りと赤ちゃんの心拍を確認することになった。いつもの妊婦検診の時は妊婦雑誌を手渡されるのに、そこでは何も手渡されず暇だった。少しして夫と上の子と夫の母が来て、上の子は私を見てしきりに「何してるの」と言っていたけれど、特にすることもないのでそのうち彼らは帰っていった。上の子とはしばらく会えなくなるので、抱っこしてバイバイしたけれど、お祖母ちゃんの家に行くというのでうれしそうだったのでほっとした。

1時間ほどのモニタの間、2回くらいお腹の張りはあったけれど、それだけだった。その後は、夕方に子宮口を広げる処置があるかもしれないのでシャワーを浴びておくようにと言われたので、陣痛室内のシャワーをさっと浴びた。その後はすることがなくて暇だなと思っていたら、今度は母が来てくれた。ほどなくしてお医者さんが現れて、これから行う子宮口を広げる処置、明日行う陣痛促進剤の説明と、万一の輸血の際の同意書を持ってきた。医療処置の必要性と危険性をわかりやすく説明していただいたけれど、母は出産で同意書なんて見たことが無かったらしく少しびっくりしていたようだった。陣痛促進剤は効きが悪い人もいるらしく、その場合は2日かかったりするといわれ、ちょっとげんなり。速く進むといいなあと思った。

その後処置をするので分娩室に呼ばれたけれど、子宮口はすでに3センチ開いていてミニメトロ(水風船)をいれてもすぐに落ちてしまうため、処置はしないことになった。多分痛いだろうし、お風呂にも入れないといわれていたので、しないことになってほっとした。そこで渡された紙パンツが非常に履き心地が悪くて、そのまま着用するように言われたけれど、陣痛室に戻って普通の下着にすぐに換えてしまった。

陣痛室では運ばれてきた夕食を食べたらその後は何もすることがなく、また特に行動を制限されることも無かった。陣痛室の周りを歩いてもいいし、明日に備えてゆっくりするのもいいと言われただけだった。じっとしていても仕方ないので、母につきあってもらって病院内のコンビニにいって雑誌を買ったり、病院内の階段を歩いたりした。面会時間終了後は、お風呂につかったり、雑誌を見たり、陣痛室の周りを30分ほどうろうろと歩いたりした。少し歩いたおかげか、多少張りが増えた気がした。

夜は10時には消灯。明日に備えてぐっすり寝ておくようにと言われたけど、病室のベッドは硬かったし部屋は暑かったので寝心地が悪くあまりよく眠れなかった。手元に電気のスイッチも無かったから途中まで電気もつけっぱなしだったし。。。だけど、夜中何度か看護婦さんが見回りに来たのはあまり気がつかなかった。

翌朝は6時前から、血圧・体温測定と始まり、朝7時前には点滴の針を左腕にさされた。点滴は生まれて初めて。刺しっぱなしの針がちょっとひきつれて少しだけちくちくした。その後トイレに行ったら、おしるしらしきものがあった。内診してもらったら「子宮口はもう5センチ開いているので、薬をいれて赤ちゃんが降りてきたら速いですよ」といわれたので少しうれしくなって、「よし今日産むぞ~!」と思った。そして、7時から1時間ほどモニター。昨日よりは張りが多かった。そしていよいよ8時前に分娩室に移動。8時20分頃から、陣痛促進剤アニトンの点滴を開始。と同時に朝食。張りは増えたけれど、食後は時々うとうとした。

9時20分頃になって、薬の量が60→80mL/minに増加。張りが強くなって、少し汗ばむようになった。だけどまだ大丈夫。そして10時には薬が100に増加。薬を増やす係りの人は「MAXで200まで上げられるし、ゆっくり増やすから心配ないですよ」と言っていた。薬を増やした途端に、張りは2分おきになった。10時20分には薬は120に。だいぶ痛みがきつくなってきた。その頃、点滴をしたまま一度トイレに行き、あとは助産師さんがアロマの準備と陣痛に耐えるための椅子を持ってきてくれた。10時40分には薬は140に(ここまではなんとか、メモに記録する余裕があり)。この頃からだいぶ陣痛がきつくなってきた。

それにしても立ち会う予定の夫には朝から逐次連絡して、10時前には「だいぶ陣痛きつくなってきました」とメールして、「病院に近づきました」と返事があったのに、11時近くなってもまだ来ない。確かに、10時の時点では余裕があったので「急がなくてもいいよ」とは書いたものの、その後はどんどん薬が増えたので陣痛がどんどん強まっていた。助産師さんにも「旦那さん来るの?」と心配されてしまった。そして11時半には破水して痛みが強くなって、もう笑う余裕も無くなった11時40分頃、ようやく夫が来た。

後で聞いたら、夫はクリーニングに出していた洋服を取りに行ったり、コーヒー屋で出されたアイスコーヒーを飲んだりとのんびりやっていたらしい。まあ確かに、10時には「家に忘れたメイク落としを持ってきて」などとメールしてたくらいだったから仕方ないけど、破水した時は「こんなに痛いのになんでまだ夫来ない~!」と思っていた。夫は本当はお昼のお弁当を買いに行くかどうかも悩んだらしいけれど、11時ごろ私にメールや電話をしても返事がないので、「これはそろそろまずいかな」と思ってお弁当はあきらめて病院に向かったらしかった。

破水後は痛みがかなりきつくなってきた。一人目の時は動転していて呼吸法も赤ちゃんが降りてくることも何もかも忘れていたけれど、二人目は痛いながらも「痛くないときは力をぬいて鼻から息を吸って赤ちゃんに酸素を送って、痛みがきたら長く息を吐く」とか「この痛みは赤ちゃんが降りてきている痛み」などと思っていた。ただし、運ばれてきた昼食は痛みでとても食べられなかった。そういえばバースプランにはフリースタイルで出産してみたいと書いたせいか、途中いろいろと姿勢をかえてみたのが(今となっては)面白かった。仰向けでもかなり背を起こしてほぼ座った状態にしたり、夫の首につかまってしゃがむ姿勢をしたり(←これはいきみ方がわかりやすくてよかったんだけど、足が疲れてしまって途中でやめた。このおかげで出産後も足がガクガクになってしまった)。

それにしても今回は陣痛促進剤のせいか、一人目の時は産まれる間際はひっきりなしに痛みがあったのに、最後までお休み(痛くない)の時間が意外と長い感じだったのが助かった。だけど痛くない時間に、「次また痛いのが来る」と思って身構えてしまい体が硬くなっていたかもしれない。痛いときはひたすら「早く生まれて~」と思ったり、「ああやはり無痛分娩にするんだった」などと思ったりしていた。

そして何度も陣痛に耐えているうちに、内診したお医者さんが「排臨」などと言っているのが聞こえた。頭が出掛かっているってことかな?何度かいきんでいるうちに、最後は裂けそうなギリギリとした痛みに。「痛い痛い!」と叫んでいた記憶がある。すぐに「あー、頭出たよ!ハッハッハという呼吸にして」といわれ、そうしようとしたら「あれ、まだだった、もう一度いきんで」と言われた。どうやら頭が長くて(?)、一度では頭が全部出切らなかったらしい。そしてもう一度いきんで、午後1時4分に3844gの男児を無事出産。痛みも無くなった。「うわー、大きいよ!」と言われて、お腹に乗せてもらったら温かくてずっしり重い。無事に生まれてうれしかったし、子どもは二人と決めていたので「ああもう終わった。今後はこの痛みを味わうことはないんだ」と思ってうれしかった。それにしても、かなり大きい赤ちゃんでびっくりした。どうりでお腹が大きかったはずだよ。

赤ちゃんはすぐにどこかに連れて行かれてしまって、後は胎盤を出すだけ。でもなかなか出なかった。そして、その後は出血多量とのことで、止血のためにおなかをグリグリ強くマッサージされた。これがまた結構痛くてずっと「痛い、痛い」と言ってしまった。せっかく陣痛が終わってラクになったのに、今度は違う痛み。出血はなかなか止まらないらしく、そのうち点滴で止血剤を入れられたり、お腹に注射されたりした。その間もずっとお腹は強いマッサージと保冷剤で冷やされる。これはどのくらいの時間やっていたかわからないけれど、助産師さんやお医者さんがたくさん集まってきていたのがわかった。そのマッサージと平衡して、裂けてしまった会陰の縫合。こちらは麻酔してもらっていたので全然問題なかったし、裂け具合も4段階のうちの1で一番軽かったそう。こんなに赤ちゃんが大きかったのに軽い裂傷ですんだのはさすが経産婦さん、とほめられた。

私の処置の間は、ちょうど母も病院に来ていて、二つとなりの分娩室に移動していた夫は体重を測ってもらった赤ちゃんを抱っこして一緒に写真を撮ったりしていたらしい。だけどふと気づくと部屋に誰もいなくなって、「妻は?」と聞くと「処置中です」と言われるだけで、何か問題があるのかと思ってちょっとどきっとしたと言っていた。

出血はだんだん少なくなったため、私は着替えをしてもらい、その後夫と母と赤ちゃんが私のいる分娩室に運ばれてきた。赤ちゃんは目は開いているのに泣いていない。おっぱいは吸わせようとしたけれどほとんど吸わなかった。時々助産師さんが来て出血のチェックをする以外は、夫と母と赤ちゃんと私の4人で過ごして、ぺちゃくちゃとおしゃべりをしていた。普通は出産後2時間で部屋を移動するのだけれど、2時間後も出血がまだ多少あったのでトータルで3時間以上分娩室で休んだ(といっても寝たわけではなく、ひたすらおしゃべり)。赤ちゃんは途中で新生児室に連れて行かれてしまった。その日は出産がそれほど多くなかったので、ずっと同じ場所にいられてラッキーだった。

そして午後5時半頃、車椅子に座って念願の明るい新生児と産婦のいる病棟へ移動。すぐに部屋のトイレに行ったけれど、さすがに出血が800mL以上あったので少しふらふらした。病室は二人部屋だったのに、隣からは2人の赤ちゃんの泣き声が。。。なんとお隣は双子ちゃんでママは大変そうだった。ところで、出産した日は朝起きてから窓の無い陣痛室、分娩室にずっといて、病室も廊下側だったのでお天気がわからず、あとからすごい雨が降っていたと聞いてびっくりした。外の世界とは隔絶された一日だったなあーと思った。

その後も母子同室だったので時々授乳するも、赤ちゃんはおっぱいをあまり吸ってくれなかった。お腹すいてなかったのかな?夜は眠りたかったので12時には新生児室に預けてしまったけれど、後陣痛の痛みがあったのと、部屋の向かいの新生児室のドアが開閉するたびに「ピッピー」という電子音がなってうるさくて、あまりよく眠れなかった。でも、とにかく分娩は短く済んでよかった。さてそして、明日からは授乳で寝不足の日々になるわけだ。。。(入院編に続く)

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